掻負(読み)かいおう

精選版 日本国語大辞典 「掻負」の意味・読み・例文・類語

かい‐お・う ‥おふ【掻負】

〘他ハ四〙 (「かい」は接頭語) =かきおう(掻負)
太平記(14C後)一〇「亀寿殿を抱き取って、鎧の上に舁負(カイヲフ)て、門より外へ走り出づれば」
[補注]「かき」を「かつぐ」の意の「かく(舁)」の連用形とする説もある。

かき‐お・う ‥おふ【掻負】

〘他ハ四〙 (「かき」は接頭語) 背負う。かいおう。
更級日記(1059頃)「此の宮をかきおい奉りて、七日七夜といふに、武蔵の国にいきつきにけり」
[補注]「かき」を「かつぐ」の意の「舁(か)く」の連用形とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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