掻澄(読み)かきすます

精選版 日本国語大辞典 「掻澄」の意味・読み・例文・類語

かき‐すま・す【掻澄】

〘自サ四〙 (「かき」は接頭語) 鳴りをひそめる。ひっそりかんとする。
今昔(1120頃か)二六「行付て見れば、家掻澄(かきすまし)て、人幾(いくばく)もなし」

かい‐す・む【掻澄】

〘自マ四〙 (「かい」は接頭語) 静かになる。ひっそりとなる。静まり返る。
落窪(10C後)一「ののしり出で給ひぬれば、かいすみて、心細げなれど我が君とうち語らひゐたるほどに」

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