精選版 日本国語大辞典 「掻撫」の意味・読み・例文・類語
かい‐なで【掻撫】
〘名〙 (形動) (「かきなで(掻撫)」の変化した語)
かき‐な・でる【掻撫】
〘他ダ下一〙 かきな・づ 〘他ダ下二〙
※源氏(1001‐14頃)夕霧「御ここちの苦しきにも御くしかきなでつくろひおろしたてまつり給ひしをおぼしいづるに」
② 弦楽器を鳴らす。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
かき‐なで【掻撫】
〘名〙
① 手、または、それに似た形のものでなでること。
② (形動) 物の表面をなでるばかりで、その中の事を知らないこと。表面ばかりを知って、その深いところを知らないさま。通りいっぺんなさま。かいなで。
※源氏(1001‐14頃)明石「すべてただ今世に名を取れる人人、かきなでの心やりばかりにのみあるを」
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