掻捨(読み)かきすつ

精選版 日本国語大辞典 「掻捨」の意味・読み・例文・類語

かき‐す・つ【掻捨】

〘他タ下二〙
① かき集めて捨てる。
※大斎院前御集(11C前)「かきすつるもくづを見ても嘆くかな年へし浦をあれぬと思へば」
② (「かき」は接頭語) 捨てる。
※枕(10C終)八七「『雪の山、〈略〉きたなげならん所、かきすてて』などいひやりたれば」

かき‐すて【掻捨】

〘名〙 (「かきずて」とも) 恥などをかいても、そのままにして気にもとめないこと。「旅の恥はかきすて」

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