推譲(読み)スイジョウ

デジタル大辞泉 「推譲」の意味・読み・例文・類語

すい‐じょう〔‐ジヤウ〕【推譲】

[名](スル)人を推薦して地位・名誉などを譲ること。「役職後輩推譲する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「推譲」の意味・読み・例文・類語

すい‐じょう ‥ジャウ【推譲】

〘名〙 他人を推薦して、みずからは譲ること。
万葉(8C後)一六・三七九一・題詞「良久娘子等皆共含咲相推譲之曰」
神皇正統記(1339‐43)下「天下を治給こと三年。推譲のことあり。尊号、例のごとし」 〔荘子刻意

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普及版 字通 「推譲」の読み・字形・画数・意味

【推譲】すいじよう(じやう)

人を推し、自らは譲る。〔荘子、刻意〕仁義忠信を語り、恭儉に推讓し、脩むるを爲すのみなるは、此れ世をらかにするの士、誨の人、居の學の好むなり。

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世界大百科事典(旧版)内の推譲の言及

【報徳社】より

…これが小田原報徳社の発業であり,報徳社の最初とされている。報徳思想における最も重要な実践倫理は,〈分度〉と〈推譲〉という考え方のなかに示されている。分度とは分に従って度を立てることを意味し,本来身分上の制約に関する言葉であるが,尊徳においては,自己の財力に応じて予算を立て,合理的な生活設計を行っていくという面に重点がおかれている。…

※「推譲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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