接峰面(読み)せっぽうめん

百科事典マイペディア 「接峰面」の意味・わかりやすい解説

接峰面【せっぽうめん】

切峰面とも書く。大小の谷に刻まれた山地に,たとえばふろしきのようなカバーをかけ,谷の影響を取り除いた場合に考えられる仮想地形面。浸食によって谷が刻まれる前の原地形に近い面と考えられ,これを図化したものを接峰面図という。実際には地形図に方眼(1辺2〜3km)をかけ,各方眼内の最高点を使用して新たに等高線を描いて作成される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「接峰面」の意味・わかりやすい解説

接峰面
せっぽうめん
summit level

山地の山頂などに接するように仮想された曲面。地形を概観するときや,過去の地形面を再現するために用いられるもので,所定地域を方眼で区分して (方眼の大きさは目的に応じて定める) ,それぞれの最高点を選び出し,その点をもとに等高線を描くか,一定の幅以上の谷を埋めた等高線を描いて作成する。

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