普及版 字通 「接(漢字)」の読み・字形・画数・意味
接
常用漢字 11画
[字訓] まじわる・ちかづく・つづく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は妾(しよう)。妾はもと神に捧げられた女で、神に接するものであった。卜辞に「河の妾」というのは、河神に捧げられた女をいう。〔説文〕十二上に「はるなり」とみえる。古くは接竈・接神の儀があり、のち人に接引することをいう。〔孟子、万章下〕に「其のはるやを以てし、其の接するや禮を以てす」の語がある。
[訓義]
1. まじわる、あう。
2. もてなす、ちかづく。
3. ふれる、つらなる、つづく。
4. (しよう)と通じ、すみやか、はやい。
5. (そう)と通じ、あまねし、ゆきわたる。
6. (そう)と通じ、さす、さしこむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕接 トル・マジハル・ツク・ミチビク・ヲサム・ナラス・イラフ・ツイデ・タヤスシ・ツヅク・エラブ・トモガラ
[語系]
接tziap、妾tsiapは声義近く、妾が神につかえ接することを接という。妾は額(ひたい)に聖化のための入墨を加えた女で、神に捧げられた徒隷。shiapも妾に従い、棺の羽飾りとして辟邪に用いるもの。これには悪邪を隔てる意がある。
[熟語]
接給▶・接意▶・接引▶・接▶・接援▶・接屋▶・接駕▶・接会▶・接界▶・接換▶・接歓▶・接客▶・接脚▶・接境▶・接近▶・接遇▶・接見▶・接狎▶・接合▶・接轂▶・接済▶・接▶・接三▶・接翅▶・接手▶・接取▶・接受▶・接収▶・接踵▶・接仗▶・接壌▶・接触▶・接神▶・接軫▶・接刃▶・接戦▶・接竈▶・接続▶・接対▶・接待▶・接着▶・接逓▶・接綴▶・接到▶・接納▶・接伴▶・接武▶・接撫▶・接聞▶・接兵▶・接容▶・接聯▶
[下接語]
引接・延接・応接・恩接・外接・款接・間接・関接・逆接・近接・迎接・交接・収接・順接・承接・触接・深接・親接・声接・待接・直接・内接・反接・賓接・扶接・撫接・密接・面接・容接・溶接・隣接・礼接・連接
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報