掛針・掛鉤(読み)かけばり

精選版 日本国語大辞典 「掛針・掛鉤」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ばり【掛針・掛鉤】

〘名〙 (「かけはり」とも)
① 釣り具、漁具の一つ。魚のからだに引っかけて捕えるため、長い棒の先端にかぎをつけたもの。また、餌を使わずに魚を引っかけて捕えるときに用いる釣り針
② 裁縫道具の一つ。針の末端に紐をつけ、それを布に刺した針に引っかけ、一方の先端の釣り針のように曲がったかぎの部分を畳などに突き刺して、布をぴんと張って、縫うもの。くける時などに用いる。
※俳諧・毛吹草(1638)六「天衣ぬふかけばりか三日の月〈貞義〉」
③ 書法で、「‐」のこと。たとえば「羊」の王の下に突き出た、縦棒。
太平記(14C後)三八「羊と云文字は八点に王を書て懸針(カケハリ)を余せり。八点は角なり、懸針(カケハリ)は尾なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android