掛襟(読み)カケエリ

デジタル大辞泉 「掛襟」の意味・読み・例文・類語

かけ‐えり【掛(け)襟】

汚れやいたみを防ぐために、和服の襟の上に共布でかけた襟。ともえり
丹前半纏はんてん夜具などの襟の上に、汚れやいたみを防ぐためにさらに重ねて掛ける別布や共布の襟。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の掛襟の言及

【襟∥衿】より

…長着,羽織,じゅばん類とも,横に襟肩明をあけ共布の襟をつけた。さらにその上に補強や,汚れを防ぐためと美的効果をねらった掛襟(かけえり)が生まれた。古くは輪(りん),江戸時代には削襟(そぎえり)とも呼ばれた今日の半襟,長着の共襟である。…

【半襟】より

…掛襟の一種で,汚れを防ぐために半じゅばん,長じゅばんの襟にかけて用いる幅15cm,長さ90cmの小布。江戸時代中期ころから行われ,刺繡(ししゆう)や絞りなどの半襟も現れた。…

※「掛襟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android