掛ても(読み)かけても

精選版 日本国語大辞典 「掛ても」の意味・読み・例文・類語

かけて【掛て】 も

(助詞「も」を付けて「かけて」を強めたもの)
※後撰(951‐953頃)夏・一六二「ゆふだすきかけてもいふなあた人の葵てふ名はみそぎにぞせし〈よみ人しらず〉」
※花ごもり(1894)〈樋口一葉〉二「これを立身のかけはしになどは懸(カ)けても思ひ寄りませぬこと」
※宇津保(970‐999頃)国譲下「ものもまゐらず、かげのごとなり給はむ人は、まいてかけてもきき給なば、いたづら人になり給なんものを」
源氏(1001‐14頃)薄雲「さらに、かけても聞し召さむことをいみじき事におぼしめして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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