捺染絣(読み)なっせんがすり

世界大百科事典(旧版)内の捺染絣の言及

【イカット】より

…なおフランス語のchiné,英語のcloudsもまた絣のことで,ヨーロッパでは18世紀中葉から盛んに生産された。しかしこれは整経した経糸に文様を摺り込んで絣糸とした,いわゆる〈捺染絣〉を主としている。【小笠原 小枝】。…

【絣】より

…括り染した糸に部分的に行われる場合が多い。(5)〈捺染絣〉 型紙による捺染を糸に応用して絣糸をつくる方法。
[日本のおもな産地]
 沖縄の琉球絣,九州の大島紬,薩摩絣,久留米絣,四国の伊予絣,本州では広島県の備後絣,鳥取県の倉吉絣,島根県の広瀬絣,奈良県の大和絣,石川県の能登上布,新潟県の小千谷縮,埼玉県の所沢絣,群馬県の伊勢崎銘仙,茨城県の結城紬,栃木県の足利銘仙,山形県の米沢琉球などであり,木綿,苧麻,あるいは絹の材質を生かした特色ある絣を産出している。…

※「捺染絣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」