精選版 日本国語大辞典 「捩」の意味・読み・例文・類語
もじ・る もぢる【捩】
[1] 〘他ラ五(四)〙
① ねじる。よじる。ひねる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 食うまたは飲む意の、人形浄瑠璃社会の語。
※浄瑠璃・和田合戦女舞鶴(1736)二「『此あたりに、よい酒屋はござらぬか』『ヒヤこりゃあり様はもぢりかけるのか』」
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒もじれる(捩)
よじ・れる よぢれる【捩】
〘自ラ下一〙 よぢ・る 〘自ラ下二〙
① ひねったように曲がる。ねじれる。よれる。
② 気持などがねじ曲がる。ふてくされる。また、すねる。
すじ・る すぢる【捩】
[1] 〘他ラ四〙 からだをまげくねらせる。もじる。
※徒然草(1331頃)一七五「黒くきたなき身を肩抜ぎて、目もあてられずすぢりたるを」
[2] 〘自ラ四〙 ねじれて斜めになる。まがる。まがりくねる。〔名語記(1275)〕
※俳諧・江戸新八百韻(1756)「斯こそと世を藤房の身の納め〈存義〉 はるかにすぢる秣野の道〈亀成〉」
よじ・る よぢる【捩】
[1] 〘他ラ五(四)〙 ひねるようにして曲げる。ねじる。ねじ曲げる。ひねる。
※和英語林集成(初版)(1867)「ナワ ヲ yojiru(ヨジル)」
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒よじれる(捩)
もじ・く もぢく【捩】
[1] 〘他カ五(四)〙 ねじる。よじる。また、果物や葉などをよじりながら取る。
※両足院本山谷抄(1500頃)一四「春のこさきの茶をもぢきて煎して」
[2] 〘自カ下二〙 ⇒もじける(捩)
よじ‐く・る よぢ‥【捩】
[1] 〘他ラ四〙 ひねり回す。ねじ曲げる。ねじくる。よじる。
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒よじくれる(捩)
よじ‐く・れる よぢ‥【捩】
〘自ラ下一〙 よじく・る 〘自ラ下二〙 ねじりまがる。くねり曲がる。ねじれる。また、素直でなくなる。ひねくれる。
よじれ よぢれ【捩】
※赤西蠣太(1917)〈志賀直哉〉「自分で腹を切って、安甲に手伝はせ、腸のよぢれを直して了ったと云ふのだ」
よじら・す よぢらす【捩】
〘他サ四〙 よじるようにする。ひねるようにする。
※歌謡・松の落葉(1710)四・菅笠踊「東からくる花嫁うれし、おれが目当の菅笠うれし、〈略〉お伴にとっつくだて助が〈略〉腰をよぢらす紅葉笠」
もじ・れる もぢれる【捩】
〘自ラ下一〙 もぢ・る 〘自ラ下二〙 よじれる。ねじれる。ひねれる。
※玉塵抄(1563)五〇「髪の青い毛がもぢれまるがってくうだやうなを螺と云ぞ」
もじ・ける もぢける【捩】
〘自カ下一〙 もぢ・く 〘自カ下二〙 よじれて取れる。または、抜ける。〔日葡辞書(1603‐04)〕
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