精選版 日本国語大辞典 「捨扶持」の意味・読み・例文・類語
すて‐ぶち【捨扶持】
〘名〙
※俳諧・白馬(1702)上「捨扶持の角(かど)を見せけり庭の桃〈為百〉」
※歌舞伎・蝶鶼山崎踊(1819)三幕「お家へ対して大忠臣、その功に免じ、捨扶持(ステブチ)にても遣はし」
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…堪忍とは食糧,生計の資,ひいては〈生計を保つ〉という意である。堪忍分には,将軍の息女に与えられる化粧料,大名が客分の士や討死した家臣の遺族に与える捨扶持(すてぶち),合力(ごうりよく)などのほかに,改易された大名に幕府が与える場合があった。1619年(元和5)改易された福島正則に与えられた信濃川中島4万5000石,32年(寛永9)改易の加藤忠広に与えられた出羽丸岡1万石,40年改易の生駒高俊に与えられた出羽矢島1万石などが,その例である。…
※「捨扶持」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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