振鈴(読み)しんれい

精選版 日本国語大辞典 「振鈴」の意味・読み・例文・類語

しん‐れい【振鈴】

〘名〙
密教修法で、諸尊を勧請し、供養するために金剛鈴を振り鳴らすこと。また、その鈴。
平家(13C前)一二「法皇崩御なりにけり。〈略〉偸伽振鈴の響は其夜をかぎり、一乗案誦の御声は其暁におはりぬ」
② 学校で授業などの始まりや終わりの合図として、鈴を振って鳴らすこと。また、その鈴。
煤煙(1909)〈森田草平〉一九「小使が一人ひょっこり出て来て、振鈴を持ったまま後を見廻ってゐたが」
議会議場混乱を静めるために、議長が鈴を振り鳴らすこと。また、その鈴。

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デジタル大辞泉 「振鈴」の意味・読み・例文・類語

しん‐れい【振鈴】

合図などのために鈴を振り鳴らすこと。また、その鈴。
密教の修法で、諸尊を勧請するときなどに金剛鈴を振り鳴らすこと。また、その鈴。
[類語]合図信号シグナルサイン手招き目配せウインク片目をつぶる暗号目交ぜ目印合い印標識狼煙のろし烽火号砲警鐘半鐘

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