挙用(読み)あげもちいる

精選版 日本国語大辞典 「挙用」の意味・読み・例文・類語

あげ‐もち・いる ‥もちゐる【挙用】

〘他ア上一(ワ上一)〙 有能な人物を採用し、官職につかせる。また、その地位を引き上げる。
四河入海(17C前)三「さる程に、今こそ玉も安閑なりとも、つめは挙用いらるべき程に、久は、閑ではえあるまい程に」
談義本・風流志道軒伝(1763)一「賢者あれども登庸(アゲモチユル)ことを知らず」
[補注]室町時代以後、「あげもちゆ」とヤ行上二段に用いられることが多い。

きょ‐よう【挙用】

〘名〙 地位を引き上げて用いること。登用
続日本紀‐延暦三年(784)一〇月戊子「越後国言、蒲原郡人三宅連笠雄麻呂〈略〉誠合挙用従八位上
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「一等宰相を挙用するは、其権内に於て甚だ重要の典にて、英国政府は、此挙にて体面改まる」 〔史記‐蒙恬伝〕

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デジタル大辞泉 「挙用」の意味・読み・例文・類語

きょ‐よう【挙用】

[名](スル)下の地位にいた人を上の地位にとりたてて使うこと。登用。「幹部挙用する」
[類語]発掘起用登用抜擢任命任ずる任官任用登用信任選任スカウトヘッドハンティング選ぶ拾い上げる取り立てる引き抜く白羽の矢が立つ

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普及版 字通 「挙用」の読み・字形・画数・意味

【挙用】きよよう

登用する。

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