挑文(読み)あやとり

世界大百科事典(旧版)内の挑文の言及

【織手】より

…その源流は中国,朝鮮半島から渡来した技術者集団であり,律令期以前には錦部(にしごり),漢織(あやはとり),呉織(くれはとり)などとよばれた。大宝令制によると,宮廷需要をまかなうために大蔵省所管の織部司(おりべのつかさ)に技術官人として挑文(あやとり)(養老令制では挑文師(あやのし),挑文生(あやのしよう))が置かれ,配下の品部(しなべ)である染戸(そめへ)570戸のうちに錦綾織,呉服部(くれはとり),川(河)内国広絹織人が掌握されていた。これらの織手は主として畿内に居住し,技術の世襲を義務づけられ,3~7戸で1台の織機を使用して,1人年額1~2疋の製品を貢納する代償に,雑徭(ぞうよう)もしくは調と雑徭を免除される規定であった。…

※「挑文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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