指餌・差餌(読み)さしえ

精選版 日本国語大辞典 「指餌・差餌」の意味・読み・例文・類語

さし‐え ‥ゑ【指餌・差餌】

〘名〙
止木(とまりぎ)につけて置く鷹の餌(えさ)。〔俳諧・俳諧小筌(1794)〕
魚釣りのとき、釣針につけた餌。
※俳諧・鷹筑波(1638)四「とられて腹を立るさげ物 釣針に指餌(さしヱ)を魚のくひにげて〈貞勝〉」
③ 鳥のひなの口に餌を入れてやること。
冷笑(1909‐10)〈永井荷風一四「差餌(サシヱ)をして鶯の雛を育ててゐる時分などは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android