指笛(読み)ゆびぶえ

精選版 日本国語大辞典 「指笛」の意味・読み・例文・類語

ゆび‐ぶえ【指笛】

〘名〙
① 指を口に入れて息を吹き、笛のような高い音を響かせること。また、その音。
煤煙の臭ひ(1918)〈宮地嘉六〉六「練兵場の隅々までも響くやうな指笛を鳴して見せた」
② 指を鉤形に曲げて口に入れ、口笛のようにメロディーをかなでること。また、その演奏

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デジタル大辞泉 「指笛」の意味・読み・例文・類語

ゆび‐ぶえ【指笛】

指を口に入れて息を強く吹き、高い音を響かせること。また、その音。
指を折り曲げて口に入れ、メロディーを奏でること。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「指笛」の意味・わかりやすい解説

指笛
ゆびぶえ

片手または両手の指数本を口に入れ、口腔(こうくう)内に気流を起こして発音する行為。世界各地でみられる。口笛が旋律を想起し再現するという内省的で個人的な行為でもあるのに対し、指笛はもっぱら自分他人にかかわらせる行為であり、音信号として使われる。普通、ある相手注意をこちらに向けさせるときや、熱狂した場面で人をはやし立てるときなどに用いられ、沖縄地方では、後者用途がさまざまな行事でみられる。

[藤田隆則]

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