持掛・凭掛(読み)もたしかける

精選版 日本国語大辞典 「持掛・凭掛」の意味・読み・例文・類語

もたし‐か・ける【持掛・凭掛】

〘他カ下一〙 もたしか・く 〘他カ下二〙
浮世草子好色五人女(1686)一「持仏堂の脇にもたし掛て置ました」
洒落本・契情買虎之巻(1778)五「人のおもふやうでないつらのにくい、ともたしかくれば」

もたせ‐か・ける【持掛・凭掛】

〘他カ下一〙 もたせか・く 〘他カ下二〙
① あるものに寄りかからせる。寄せかける。立てかける。もたしかける。もたらせる。
狂言記・河原新市(1700)「竹のさきに杉ばつけ、こしかけにもたせかけをく」
相手が喜ぶようにしむける。思わせぶりをする。もたしかける。
浄瑠璃賢女の手習并新暦(1685)二「弱みを見せじと偽にもたせかけたる我心

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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