拾う(読み)ヒロウ

デジタル大辞泉 「拾う」の意味・読み・例文・類語

ひろ・う〔ひろふ〕【拾う】

[動ワ五(ハ四)]
落ちているものを取り上げて手にする。「ごみを―・う」⇔捨てる
他人の落とした物を手に入れる。拾得する。「財布を―・う」
多くの中から必要なものを選び取る。「関係事項を―・ってみる」「活字を―・う」
職のない人や不遇な人を取り立てる。引き上げる。「彼に―・われたのが出世糸口となった」

㋐思いがけなく手に入れる。「勝ちを―・う」
㋑失うはずのものを失わずにすむ。「危ないところで命を―・った」
車などで出かける途中で人を乗せて一緒に行く。「駅前で友人を―・って目的地に向かう」
乗り物を呼びとめて乗る。つかまえる。「タクシーを―・う」
テニス、バレーボールなどの球技で、打ち返すのがむずかしい球をなんとか打ち返す。「ネット際のボールをやっと―・う」「―・いまくる」
マイクロホンなどが音を取り入れる。「マイク下駄の音を―・う」
10 徒歩で行く。
態々わざわざ夜道を―・うて来たは何ぞ急の用か」〈露伴五重塔
11 株式などを、安値になるのを待ちかまえて買う。「内需株を底値で―・う」
[可能]ひろえる
[下接句]命を拾う火中のくりを拾う小爪こづめを拾う骨を拾う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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