普及版 字通 「拾(漢字)」の読み・字形・画数・意味
拾
常用漢字 9画
[字訓] ひろう・あつめる・ゆごて
[説文解字]
[字形] 形声
声符は合(ごう)。合に拾(しゅう)の声があるのは、惠(恵)(けい)に穗(穂)(すい)の声があるのと同じ。〔説文〕十二上に「(ひろ)ふなり」とし、合声とする。次条に「(てつ)は拾取するなり」とみえる。合は蓋(ふた)のある器。拾は動詞のほか、弓を射るときのゆごてをもいう。また(渉)(しよう)の音があり、神主のように一歩ずつ足をそろえて階段を上ることをいう。
[訓義]
1. ひろう、ひろいとる、おさめる。
2. あつめる、ひろいあつめる。
3. ゆごて。
4. 渉と通じ、足をそろえて一歩ずつのぼる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕拾 ヒロフ・アマネシ・ヨル・トル・ヲサム・カハル/决拾 ユカケ・トモ/收拾 ムツビテ
[語系]
拾zjipは合hpを声とするが、その変化については洽khep、翕・歙xipというような過程が考えられる。
[熟語]
拾遺▶・拾▶・拾括▶・拾骨▶・拾菜▶・拾紫▶・拾取▶・拾収▶・拾薪▶・拾翠▶・拾穂▶・拾青▶・拾▶・拾唾▶・拾▶・拾得▶・拾踊▶・拾櫨▶・拾級▶
[下接語]
拾・決拾・採拾・刪拾・収拾・拾・俛拾・俯拾
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報