括緒褌(読み)くくりおのはかま

世界大百科事典(旧版)内の括緒褌の言及

【指貫】より

…奴袴(ぬばかま)とも称する。この形式は685年(天武14)に定められた括緒褌(くくりおのはかま)に始まるとされている。参朝に際して用いられる朝服の白袴(のちの表袴(うえのはかま))は前開式で腰を右脇で片羂(かたわな)に結ぶが,指貫は横開式で前後に腰(ひも)がつけられ,前腰を後ろで,後腰を前で諸羂(もろわな)に結ぶ。…

【袴】より

…布製で狩衣に着装する。奈良時代の括緒褌(くくりおのはかま)から出たものという。(5)指(差)袴(さしこ) 指貫を切袴にした仕立てで,その模様,色目などもほぼ指貫に類し,衣冠,狩衣などに指貫の代用として着装された。…

※「括緒褌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」