拝舞（読み）はいぶ

精選版 日本国語大辞典

はい‐ぶ【拝舞】

〘名〙 朝廷などで行なわれる儀式で祝意、謝意などを表わす礼の形式。まず再拝し、立ったまま上体を前屈して左右を見、これにあわせて袖に手をそえて左右に振り、次にひざまずいて左右を見、そのまま一揖(いちゆう)、さらに立って再拝するもの。天皇では朝覲(ちょうきん)の行幸、臣下では叙位・任官または祿を賜わった時などに行なう。はいむ。舞踏。

※内裏式（833）元正受群臣朝賀式「皇太子先拝舞、次親以下復然」 〔杜甫‐贈李八秘書別詩〕

はい‐む【拝舞】

〘名〙 ＝はいぶ（拝舞）〔名目鈔（1457頃）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

はい‐ぶ【拝舞】

叙位・任官・賜禄の際、謝意を表して左右左さゆうさを行う礼。拝。はいむ。

出典　小学館

普及版 字通

【拝舞】はいぶ

叙任・賜与の際の礼。唐・杜甫〔諷録事の宅に曹将軍覇の画ける馬の図を観る〕詩　（紅瑪瑙の）(わん)、將軍に賜うて拜して歸る　輕(けいぐわん)細綺、相ひ飛す　貴戚門、筆跡を得て　始めて覺ゆ、(へいしやう)に光輝を生ずるを

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出典　平凡社「普及版 字通」