拍子事(読み)ひょうしごと

精選版 日本国語大辞典 「拍子事」の意味・読み・例文・類語

ひょうし‐ごと ヒャウシ‥【拍子事】

〘名〙
拍子をとって踊ること。また、所作事別名
評判記・難波立聞昔語(1686)荒木与次兵衛「拍子(ヒャウシ)事はいかな観世も思ひよらず」
② 偶然の出来事

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の拍子事の言及

【拍子舞】より

…《蜘蛛拍子舞》の剣問答,《吉原雀》の〈さあ来た又来た〉以下,《鬼次拍子舞》の長田太郎と松の前の詰め寄りなどにその形式が残っている。元禄期(1688‐1704)には,〈拍子事〉と呼ぶ演技様式の類型があった。これは,拍子にかかって踊ることを指すと思われ,〈所作事〉の別称としても用いられているので,拍子舞と直接の関係はないと思われる。…

※「拍子事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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