拉致問題対策本部(読み)らちもんだいたいさくほんぶ(英語表記)Headquarters for the Abduction Issue

知恵蔵mini 「拉致問題対策本部」の解説

拉致問題対策本部

2009年10月13日、鳩山由紀夫内閣閣議決定により設置された機関。使命は、北朝鮮による日本人拉致問題を解決するための対策を推進すること。本部庶務は、内閣官房に置かれる拉致問題対策本部事務局が行う(事務局長:拉致問題担当大臣)。前身は06年に設置された安倍内閣の旧拉致問題対策本部で、本部長に内閣総理大臣、副本部長に拉致問題担当大臣・内閣官房長官外務大臣を置き、省庁横断で拉致事件へ対応していく組織としている。旧組織と比べ予算・人員も増強されたが、11年度の予算約12億円のうち7割が未執行であることが判明するなど、幾多の問題も指摘されている。11年に「民主党拉致問題対策本部」が設置されたが、通常「拉致問題対策本部」と言えば本記述の「政府拉致問題対策本部」を指す。

(2012-10-09)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android