担出(読み)かつぎだす

精選版 日本国語大辞典 「担出」の意味・読み・例文・類語

かつぎ‐だ・す【担出】

〘他サ五(四)〙
① 物を肩や背にになって運び出す。かつぎいだす。
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「相撲のたいこをかつぎだしてドデフルドデフルとたたきながら」
② (比喩的に) 上に立つ人として表面に押し出す。おだてて物事の表面に出す。かつぎいだす。
社会百面相(1902)〈内田魯庵増税商人が一井伯を教唆(おだ)てて担出(カツギダ)した説だナ」
③ 問題や話題、または、必要なものとしてとり上げ、持ち出す。かつぎいだす。
消息(1899‐1900)〈正岡子規〉「両君に逢ふ度に御馳走論を担ぎ出して勧告致居候」

かつぎ‐だし【担出】

〘名〙 上に立つ人として表面に押し出すこと。おだてて物事の表面に出すこと。「実力者K氏のかつぎだしに成功する」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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