抽象名詞(読み)チュウショウメイシ

デジタル大辞泉 「抽象名詞」の意味・読み・例文・類語

ちゅうしょう‐めいし〔チウシヤウ‐〕【抽象名詞】

名詞分類の一。抽象的概念を表す名詞。「勇気」「平和」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抽象名詞」の意味・読み・例文・類語

ちゅうしょう‐めいし チウシャウ‥【抽象名詞】

〘名〙 名詞の分類の一つ。具体名詞が具体的な事物の概念を表わすのに対して、抽象概念を表わす名詞。「精神経済向上、力、長さ、美醜真紅」など。英仏語などではこれらの概念にあたる語は複数形が用いられないなどの文法的特色があるが、日本語では、単に意味上の見方に過ぎず、範囲は必ずしも明らかでない。
※狂画一ト口噺(1910)〈谷川梅人〉焼火箸「抽象名詞(〈注〉アブストラクトナウン)と云ふのは人間が考へる事が出来るが然し手を触れる事の出来ないものの名であります」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android