押送（読み）おうそう

精選版 日本国語大辞典

おう‐そう アフ‥【押送】

〘名〙

① 保護して送ること。護送。

※続日本紀‐宝亀九年（778）一〇月乙未「勅答。朕有_二少許答信物_一。今差_二宝英等_一押送」

② 受刑者や勾留されている被告人、被疑者を他の刑務所、犯行現場などに監視しながら連れて行くこと。護送。

※日本外史（1827）四「七月、令_三諸将押_二送之東国_一」

おし‐おくり【押送】

〘名〙

① 櫓を押して船を進めること。

② 「おしおくりぶね（押送船）」の略称。

※俳諧・俳諧勧進牒（1691）下「薬施す霍乱(くゎくらん)のため〈普船〉 夕月に戸渡りて行(ゆく)押送り〈仙化〉」

※朝野新聞‐明治九年（1876）五月四日「おしおくりといふ鮮魚船だといふ事」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

おう‐そう〔アフ‐〕【押送】

［名］(スル)拘束されている被疑者・被告人・受刑者を監視のもとに他の場所へ送ること。現在では護送という。

出典　小学館

普及版 字通

【押送】おうそう

護送する。

字通「押」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」