押成(読み)おしなす

精選版 日本国語大辞典 「押成」の意味・読み・例文・類語

おし‐な・す【押成】

〘他サ四〙
① (「おし」は接頭語) むりやりにある状態にする。むりにする。
大和(947‐957頃)一六八「この子ををしなしたうびける大徳は、心にもあらでなりたりければ」
② (連用修飾語をうけて) 押してそのようにする。
平家(13C前)八「梶原がのったりけるする墨は、河なかよりのためがたにおしなされてはるかのしもよりうちあげたり」

おし‐な・る【押成】

〘自ラ四〙 むりになる。しいてなる。押し切ってなる。
※平家(13C前)八「院の御厩別当におしなて、丹波国をぞ知行しける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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