押包(読み)おしつつむ

精選版 日本国語大辞典 「押包」の意味・読み・例文・類語

おし‐つつ・む【押包】

〘他マ五(四)〙 (「おし」は接頭語)
① 「つつむ(包)」を強めていう。つつむ。くるむ。
※枕(10C終)二一八「横笛いみじうをかし。〈略〉人のとりにおこせたるをおしつつみてやるも、立文(たてぶみ)のやうに見えたり」
② しいて隠す。はばかる。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「『すこしも踏み立てられ侍ば参り侍らむ』とておしつつみてたてまつり給つ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android