抜商(読み)ぬけあきない

精選版 日本国語大辞典 「抜商」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐あきない ‥あきなひ【抜商】

〘名〙
規則を犯してひそかに密貿易などの商売をすること。また、仲間申合せを破ったり、他を出し抜いたりしてこっそりあきないをすること。密売買
御触書寛保集成‐三五・享保三年(1718)一一月「去比大坂町奉行所にて唐物ぬけ商之召捕候付て」
江戸時代、大坂の江戸堀米市場で、堂島帳合米相場を、通常方法でなく、身振り伝書鳩などによって速報すること。〔御法度御触印形帳‐天明三年(1783)三月一三日〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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