抜け荷(読み)ぬけに

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抜け荷」の意味・わかりやすい解説

抜け荷
ぬけに

(でがい) ,抜け買,仲買ともいう。江戸時代密貿易。当時外国貿易にはきびしい制限が加えられ,長崎会所を通さないと許されなかったが,密貿易は絶えなかった。幕府禁令も効果がなく,幕末には諸藩でも抜けが行われるようになった。

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デジタル大辞泉 「抜け荷」の意味・読み・例文・類語

ぬけ‐に【抜け荷】

江戸時代、主として日本に来航したオランダ人・中国人とので行われた密貿易のこと。出買い。抜け買い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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