折紙付き(読み)オリガミツキ

デジタル大辞泉 「折紙付き」の意味・読み・例文・類語

おりがみ‐つき〔をりがみ‐〕【折(り)紙付き】

鑑定保証書がついていること。また、その物。
そのものの価値資格などに定評のあること。保証ができること。「折り紙付き技術
[補説]2は、良い意味でしか使わない。悪い評判の場合はふつう「札付き」を使う。
[類語]好評定評高評極め付き株が上がる今を時めく引く手あまた引っ張りだこ保証めでたい言うことなし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の折紙付きの言及

【折紙】より

…室町から戦国時代にかけて室町幕府奉行人奉書をはじめ,武家の文書としてしばしば用いられるが,いずれにしても竪紙に対する略式のものである。近世に入ると刀剣,書画,骨董などの鑑定書にも用いられ,〈折紙付き〉という言葉も生まれた(極書(きわめがき))。なお,一紙の料紙を竪に半分に折って使う竪折紙という使用法もあり,かなの文書に多く用いられている。…

【鑑定】より

…桃山時代,刀剣の鑑定には本阿弥家(本阿弥光悦)が,書跡では古筆家(古筆了佐)が登場する。鑑定の証明には折紙が用いられ〈折紙付き〉の称がおこる。刀剣の銘鑑や古筆の手鑑(てかがみ)の集録もこのころから始まっている。…

【極書】より

…2代了栄によって極印は琴山印(方印)を表印,栄字印(小判形)を裏印と制定して骨董界に君臨した。室町時代の鑑定書は外題(げだい)と称し,それには画題,筆者の雅号,鑑定者の署名を記して折紙(おりがみ)の様式をとったので,言葉として物の保証を〈折紙付き〉と称したほどである。近世の古筆家は営業として鑑定を行ったもので,その鑑定の学術的信頼性はきわめて低い。…

※「折紙付き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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