抗菌薬(読み)コウキンヤク

デジタル大辞泉 「抗菌薬」の意味・読み・例文・類語

こうきん‐やく〔カウキン‐〕【抗菌薬】

細菌発生増殖などを抑える薬品細菌性感染症治療に使用される。抗菌剤

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妊娠・子育て用語辞典 「抗菌薬」の解説

こうきんやく【抗菌薬】

病気の原因となる細菌に「対抗」する薬。細菌が増えるのを抑えたり、殺す作用があります。〝かぜ”などの原因であるウイルスには効きません。抗菌薬のうち、微生物からつくられたもの(青カビから作られるペニシリン薬が代表的)を抗生物質といいます。けれど現代は化学的に合成された合成抗菌薬も多数あるので、総称して「抗菌薬」と呼んでいます。細菌が原因の病気のときは、「何の菌なのか」を見極め、それに効果のある抗菌薬を選択するのが医師の大事な仕事。そして、処方されたときは、処方された分をきちんと最後まで用いることが大切。途中でやめてしまうと、また菌が活発になる心配があります。最近は、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌のこと)など、抗菌薬に抵抗力をもった「耐性菌・たいせいきん」の出現が大きな問題となっています。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「抗菌薬」の意味・わかりやすい解説

抗菌薬
こうきんやく

細菌の発生や増殖などを抑える薬。抗菌剤。「微生物がつくった抗生物質を用いた薬剤抗生剤)」および「人工合成された化学物質を用いた薬剤(合成抗菌剤)」の総称。

[編集部 2021年7月16日]

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