(読み)ソモソモ

デジタル大辞泉 「抑」の意味・読み・例文・類語

そも‐そも【抑】

[名]接続詞「そもそも」が文頭に置かれるところから》最初発端。副詞的にも用いる。「この話にはから反対だった」「目的違う」
[接]改めて説き起こすときに用いる語。いったい。だいたい。さて。「人間というものは」
[類語]元来もともともとより根っから本来大体どだい自体根っから何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで今まで従来年来旧来これまで在来従前古来かねがねかねて常常つねづね間断かんだん延延連綿長長ながなが脈脈綿綿縷縷るる前前まえまえずっと生まれつき生来

よく【抑】[漢字項目]

常用漢字] [音]ヨク(漢) [訓]おさえる そもそも
上からおさえつけてとめる。おさえる。「抑圧抑止抑制抑揚抑留謙抑
[名のり]あきら

そ‐も【抑】

[接]代名詞「そ(其)」+係助詞「も」から》物事根源を説き起こすとき、または改めて問題を提起するときに用いる。いったい。そもそも。それにしても。
「―、われの始めて君を見まつりしは」〈荷風・ふらんす物語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抑」の意味・読み・例文・類語

そも‐そも【抑】

[1] 〘接続〙 (「そも」を重ねて強くいう語。もと主として漢文訓読また漢文訓読調の文章に用いられた) 改めて事柄を説き起こすことを示す。一体。さて。
続日本紀‐天応元年(781)四月三日・宣命「曾毛曾毛(ソモソモ)百足の虫の死ぬるに至りても顛(たふ)れざる事は輔(たすけ)を多みとなも聞こし食(め)す」
源氏(1001‐14頃)若紫「そもそも女人は人にもてなされておとなにもなり給ふものなれば」
[2] 〘名〙 ((一)の転じた語) はじめ。おこり。
※俳諧・毛吹草(1638)五「月も日も抑なれや諷初」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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