抄物書(読み)しょうもつがき

精選版 日本国語大辞典 「抄物書」の意味・読み・例文・類語

しょうもつ‐がき セウモツ‥【抄物書】

〘名〙
僧侶などが書写などをする際に、頻繁に出てくる、漢字字画を省略して書く書き方。菩薩を「」、醍醐を「酉酉」と書く類。
随筆・文教温故(1828)下「仏家古来より用ふるところの省字あり。抄書に便ずるなり。〈華臺〉、仏頂〉〈略〉これを抄物書(ガキ)といひ」
記録書。心おぼえ。

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デジタル大辞泉 「抄物書」の意味・読み・例文・類語

しょうもつ‐がき〔セウモツ‐〕【抄物書(き)】

仏書などで、漢字の字画を省略して書いたもの。「菩薩ぼさつ」を「𦬇」、「醍醐だいご」を「酉酉」、「縁覚(覺)」を「ヨヨ」とする類。省文せいぶん
心覚え速記などのための記録書。略書

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