扛秤・杠秤(読み)ちぎり

精選版 日本国語大辞典 「扛秤・杠秤」の意味・読み・例文・類語

ちぎり【扛秤・杠秤】

〘名〙 (「ちきり」とも)
① 桿秤(さおばかり)一種。一貫目(約三・七五キログラム)以上の重い物を測るのに用いる。桿の上の紐に棒を通し、二人で担って測る。ちぎばかり。ちぎ。
※俳諧・物種集(1678)「石臼もまたあら礒の浪よ浪よ ちきりにかかる布引の松〈西鶴〉」
② 小さい秤をいう。繭、卵、貨幣などの重さを測るのに用いる。
※成形図説(1804‐06)一四「知伎利、即小秤なり。関東にては伎を濁音に呼べり」

ちぎ‐ばかり【扛秤・杠秤】

時事新報‐明治二〇年(1887)八月八日「右改良器は千木秤、皿秤、鍵秤、角銀秤、黒銀秤、長厘秤、小厘秤等の各種にて」

ちぎ【扛秤・杠秤】

〘名〙 (「ちき」とも) =ちぎり(扛秤)
※俳諧・望一千句(1649)四「預を心にかくる荷物にて そろりそろりととるちぎのさほ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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