打騒(読み)うちさわぐ

精選版 日本国語大辞典 「打騒」の意味・読み・例文・類語

うち‐さわ・ぐ【打騒】

〘自ガ四〙 (「うち」は接頭語) 騒々しく動く。
① 声や音をたてて動きまわる。
平中(965頃)一七「この女ども、うちさわぎて、みな板敷にのぼりぬ」
② 激しく動く。乱れ動く。
※後撰(951‐953頃)雑二・一一五九「白浪のうちさはがれてたちしかば身をうしほにぞ袖はぬれにし〈よみ人しらず〉」
③ (主に「胸(心)うちさわぐ」の形で用い) 喜怒哀楽などの激しい感情で落ち着きが失われる。心が穏やかでなくなる。どきどきする。
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「おもひやみにしかど心ちうちさはげば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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