打返す(読み)ウチカエス

デジタル大辞泉 「打返す」の意味・読み・例文・類語

うち‐かえ・す〔‐かへす〕【打(ち)返す】

[動サ五(四)]
打って相手のほうに戻す。打ち戻す。「好球をレフト前に―・す」
打たれた仕返しに、こちらからも相手を打つ。また、応戦のため発砲したり矢を放ったりする。「打たれたら―・せ」
ひっくり返す。逆にする。「手を何度も―・して暖める」
古綿を再生する。打ち直す。「布団綿を―・す」
田畑をすきかえす。耕す。「畑を―・して種をまく」
波が一度引いてまた岸辺を打つ。「浜辺に―・す波」
物に当たってはねかえる。
「初さんの声丈は、あな四方へ反響して、籠った様に―・してくる」〈漱石坑夫
繰り返す。
畳紙を―・し御覧じて」〈狭衣・二〉
ひるがえす。
「袖どもの―・す羽風に」〈匂宮
10 ひっくり返る。
「よさりの亥子いねの刻にはかならず大地―・すべし」〈平家一二
[可能]うちかえせる
[類語](5耕す鋤く鋤き返す鋤き起こす耕耘耕作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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