打負(読み)うちまかす

精選版 日本国語大辞典 「打負」の意味・読み・例文・類語

うち‐まか・す【打負】

〘他サ五(四)〙
① 打って相手をやっつける。打って負かす。
忠直卿行状記(1918)〈菊池寛〉二「剣を交じへ、彼等を散々に打ち負かすことに依って」
② (「うち」は接頭語) 徹底的に相手をやっつける。すっかり負かす。
美しい村(1933‐34)〈堀辰雄〉美しい村「私の暗い半身は〈略〉明るい半身に徐々に打負かされて行きつつあったのだ」

うち‐ま・ける【打負】

〘自カ下一〙 うちま・く 〘自カ下二〙 戦闘勝負事などに負ける。
太平記(14C後)四「百度戦ふと雖も、越王遂に打負(うちマケ)て」
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下「ばくちにうちまけたる者」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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