打綿(読み)ダメン

デジタル大辞泉 「打綿」の意味・読み・例文・類語

だ‐めん【打綿】

綿糸紡績工程の一。開綿によりほぐされた綿をさらにほぐして不純物を除き、むしろ状のラップをつくること。「打綿機」

うち‐わた【打(ち)綿】

古綿を打ち直したもの。
繰り綿を綿弓で打って柔らかい繊維にしたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打綿」の意味・読み・例文・類語

うち‐わた【打綿】

〘名〙
① くり綿を綿弓で打って、ごく細かな柔らかい繊維にしたもの。
浮世草子日本永代蔵(1688)五「繰綿を買込み、あまたの人を抱へ打綿(ウチワタ)幾丸(いくまる)江戸に廻し」
② 古綿をうちかえしたもの。うちなおした綿。

だ‐めん【打綿】

〘名〙 綿糸紡績工程の一つ。開綿(かいめん)によりほぐされた綿の塊を一層ほぐして夾雑物をとり、筵状のラップを作ること。
日本下層社会(1899)〈横山源之助〉四「梳綿は概ね男工にして混綿打綿は男女共に従事し」

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