打流(読み)ぶんながす

精選版 日本国語大辞典 「打流」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐なが・す【打流】

〘他サ五(四)〙 (「ぶん」は接頭語)
勢いよく流す。
軍隊病(1928)〈立野信之〉一「糞! 幾らでも降りやがれ。廠舎原っぱも俺達諸共ぶン流すほどな!」
② それきりにする。知らんぷりをする。
※歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)三立「思ひ入れ骨を折らせ、その恩賞もぶん流し」
③ 続けざまに事をする。
④ (自動詞的に用いる) 遊里居続けをする。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「ソレ翌る日は天窓が重てへとかお頭痛が遊ばすとか云てぶん流(ナガ)すか」

ぶん‐ながし【打流】

〘名〙 (「ぶん」は接頭語)
① 勢いよく流すこと。
② それきりにすること。知らんぷりをすること。
※歌舞伎・盟三五大切(1825)序幕モシ、それをぶん流しになさると、取殺されやすぞ」
③ 続けざまにすること。
④ 遊里に居続けをすること。
洒落本遊子方言(1770)「あすも、もし降らば、ぶんながしの、久しぶりで、ゐつづろうもしれやせん

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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