打櫂(読み)うちがい

精選版 日本国語大辞典 「打櫂」の意味・読み・例文・類語

うち‐がい【打櫂】

〘名〙 船べりの櫂べそ、または縄を支点として西洋オールのように水をかきながら船を進める櫂。波の荒い日本海沿岸の漁船小船に主に用いられたが、大型船でも近世前期のはがせ船や北国船などの廻船が使用した。
※新撰六帖(1244頃)三「泉川くだる小舟のうちがひに浅瀬ぞしるき行きなやみつつ〈藤原家良〉」

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