打叩(読み)うちたたく

精選版 日本国語大辞典 「打叩」の意味・読み・例文・類語

うち‐たた・く【打叩】

〘他カ五(四)〙
① (門や戸などを)強くたたく。打つ。殴る。
大和(947‐957頃)一〇三「人なむきてうちたたく。誰(た)ぞと問へば」
増鏡(1368‐76頃)一六「いみじう寒き夜の氷をうちたたきて」
② (「目をうちたたく」の形で用い) ぱちぱちさせる。しばたたく。
今昔(1120頃か)二七「小(ちひさき)翁の、浅黄上下着たるが〈略〉目を打叩て有り」

ぶっ‐ぱた・く【打叩】

〘他カ五(四)〙 =ぶったたく(打叩)西洋道中膝栗毛(1870‐76)〕
※落語・泅の医師(1900)〈初代三遊亭円左〉「其の医師どんが、〈略〉手ヱ打(ブ)っぱたいたら、癒っただア」

ぶっ‐たた・く【打叩】

〘他カ五(四)〙 (「ぶちたたく(打叩)」の変化した語) 強くたたく。ひどく打つ。ぶっぱたく。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)四「その時平とやらあしょびき出してぶったたけ」

ぶち‐たた・く【打叩】

〘他カ五(四)〙 打つ。なぐる。殴打する。うちたたく。
浄瑠璃女殺油地獄(1721)中「おかちはぶちたたきなされても、あんだらめにはこぶし一つあてずほたゑさせ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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