手薄(読み)テウス

デジタル大辞泉 「手薄」の意味・読み・例文・類語

て‐うす【手薄】

[名・形動]
手もとに金銭物品をあまり持っていないこと。また、そのさま。「所持金手薄になる」
人手が少なくて不十分なこと。「手薄な警備」
[類語]少ない少し少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量僅僅わずか数えるほどたったただたかだかしばらくなけなし低い少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少些少最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重雀の涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪の垢小口ささやか寸毫プチ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手薄」の意味・読み・例文・類語

て‐うす・い【手薄】

〘形口〙 てうす・し 〘形ク〙
① 金銭や物品、人手などが、あまり多くない。また、なんとなく趣向妙味などに乏しい。不十分である。
三河物語(1626頃)下「家康はくゎくよくに立させ給へば、少勢という、てうすく見へたり」
※談義本・根無草(1763‐69)後「もとより手薄(テウス)身代なれば」
囲碁将棋で、ある一つの着手が、その後の局面に不安感を残している。

て‐うす【手薄】

〘名〙 (形動)
① 手薄いこと。また、そのさま。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉三「後陣来着致す迄は武器の準備手薄(テウス)なれば」
② 物の厚みが比較的少ないこと。また、そのさま。薄手。
煤煙(1909)〈森田草平二一「極手薄な物でも可いから、内容の聢(しっか)りした〈略〉雑誌にしたい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android