精選版 日本国語大辞典 「手筋」の意味・読み・例文・類語
て‐すじ ‥すぢ【手筋】
〘名〙
※評判記・満散利久佐(1656)高天「惣じての女郎の手筋、ふみづらは、嶋原より当所は、遙にをとれり」
※俳諧・談林十百韻(1675)跋「何れの道もかく有べけれど、俳諧は其手筋と、心がけにてはやくだれり」
④ 手の運びの順序。筆法。
※浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「御意にまかせ、筆拍子得たれば各別手筋を違て書上る」
⑤ 手段。てだて。方法。てがかり。
※町人嚢(1692)一「学問は〈略〉手筋(テスジ)よく学びぬれば、すこし学びてもその益大なり」
⑥ 世話を頼む人。つて。てづる。
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)一「俄に浮世もやめがたく手筋(テスジ)聞出し長崎屋伝九郎を頼み」
⑦ むき。方向。関係する方面。支配する方面。
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