手渡(読み)てわたし

精選版 日本国語大辞典 「手渡」の意味・読み・例文・類語

て‐わたし【手渡】

〘名〙
① 手から手に受け渡しをすること。手から手へと順次に渡すこと。
人手を借りないで直接渡すこと。
七十一番職人歌合(1500頃か)六七番「男より手わたしにこそとらねどもつゐに我らを落としふみみつ」

て‐わた・す【手渡】

〘他サ五(四)〙 手から手に渡す。直接わたす。てわたしにする。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一〇「馭者言下に莨入(たばこいれ)と燐枝(まっち)とを手渡(テワタ)して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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