手水桶(読み)ちょうずおけ

精選版 日本国語大辞典 「手水桶」の意味・読み・例文・類語

ちょうず‐おけ てうづをけ【手水桶】

〘名〙 洗面手洗いの水を入れておく桶。
※明恵上人歌集(1248)「手をきよめむがために、てうつをけのもとにゆくに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の手水桶の言及

【手水鉢】より

…遺品としては元徳3年(1331)在銘の,当麻(たいま)寺の〈水船形手水鉢〉が古いものに属する。 手水鉢は書院や方丈などの縁先にも設けられるようになり,14世紀の《法然上人絵伝》では,木の柱を立てて台を据え,その上にひしゃくをそえた曲物(まげもの)の手水桶(ちようずおけ)を置いたり,(かけい)で水をひき,縁先に生けこみにした手水鉢の描写がある。のちには厠(かわや)の出入口近くに手水鉢を置くことが一般となり,厠のこと,また用便や洗面,手洗いをも手水と呼ぶようになった(便所)。…

※「手水桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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