手槌(読み)てづち

精選版 日本国語大辞典 「手槌」の意味・読み・例文・類語

て‐づち【手槌】

〘名〙
片手で用いる小さな槌。
浮世草子・古今堪忍記(1708)三「甚内は例の手鎚おっとり、奥の間へさし足して歩みよる」
② (形動) (「てずつ」の変化した語) へたであること。不器用であること。また、そのさま。
評判記役者口三味線(1699)京「手づちな子共衆は、おともさなりもござらぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報