手弱女振(読み)たおやめぶり

精選版 日本国語大辞典 「手弱女振」の意味・読み・例文・類語

たおやめ‐ぶり たをやめ‥【手弱女振】

〘名〙 内容的には優艷で温雅な、表現上では技巧的で婉曲歌風をさす語。これらの傾向が女性的と見なされるのでいう。賀茂真淵万葉集を「ますらをぶり」として称揚したのに対し、古今和歌集の歌風を批判してこう呼んだ。
※にひまなび(1765)「ただ春ののどかなるをのみとりて、夏冬をすて、たをやめぶりによりて、丈夫ずさみをいむに似たり」

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